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【神戸隧道(かのとすいどう)】道の最果てにある真っ暗な素掘りトンネル!観光情報紹介&訪問記

じゆとり

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東京都西部にある桧原村を通る東京都道205線を外れた先にある「神戸岩」。その神戸岩のすぐ隣、一般車両が通行止めになっている「鋸山林道(のこぎりやまりんどう)」へと続く、公道の最果てにある真っ暗な素掘りトンネルが「神戸隧道(かのとすいどう)」です。
筆者が実際に訪れた体験から、その魅力やアクセス方法、訪れる際の注意点などをご紹介します。

神戸隧道の基本情報&場所とアクセス情報

住所 〒190-0200
東京都西多摩郡檜原村
営業時間 なし
利用料 無料
補足情報
  1. 路面状況が悪い
  2. ライトが必要
周辺スポット
    神戸岩
  1. 神戸国際マス釣場
  2. 檜原森のおもちゃ美術館
  3. 小林家住宅
  4. 払沢の滝

神戸隧道への行き方

都道205線(水根本宿線)を秋川渓谷などがある麓側から西(山側)にひたすら進んでいくと、上のストリートビューのような青い鉄骨の鉄橋が見えてきて、その手前に右折できる交差点があります。
この交差点を右折してください(手前の案内標識に神戸岩方面右折の表示が出ているため、それに従う)。

右折後はそのまままっすぐ道なりに進んでください(ところどころに神戸岩の看板があるので迷いません)。最後は道が細くなり、林道のような道に入りますが合っているので迷わず直進してください。

直進していくと上の画像のような広場が出現します。これが神戸岩の駐車場なので、徒歩で行く場合はここに車を止めましょう(※画像は神戸岩の入り口側から撮影しているので、訪問する際は右手に駐車スペースが見えてきます)。
車やバイクで通る際は、そのまま直進してください。

駐車場を過ぎると駐車場側から見て右カーブの上り坂があり、その先に見えてくる画像のような真っ暗なトンネルが神戸隧道です。

神戸隧道の駐車場情報

神戸隧道には駐車場及び駐車スペースが2箇所あります(※2箇所目は公式な駐車場ではないので利用は非推奨)。

神戸岩駐車場(10台程度)

神戸岩の観光用駐車場

神戸隧道の隣にある神戸岩の観光客用駐車場で、枠線で区切られた乗用車10台分のスペースが用意されています。利用料は完全無料です。
駐車場は横向きに傾斜がありますが、なだらかなのでバイクや自転車も問題なく駐輪できます。また、完全に舗装されているので愛車が汚れたりバイクのスタンドが地面にめり込む心配はありません。
なお、駐車場の枠外の部分にもバイクや自転車が停められる程度の広さのスペースがありますので、混雑時はライダーや自転車乗りの方はこちらを利用してあげると親切です。

周辺の設備ですが、そこそこ綺麗なトイレが用意されています。男女別に分かれているほか多目的トイレもあり、スロープも用意されているので車椅子を使っている方でも利用が可能です。自動販売機やコンビニ、売店はありません。
また、駐車場にはツキノワグマ出没注意の看板が立っていますので、ゴミは絶対に持ち帰り、食べ物を残して立ち去ることはしないようにしてください。

鋸山林道入り口前(神戸岩の散策路最終地点前)の空き地(非推奨)

こちらは神戸隧道のトンネルを抜けてすぐ左にある、神戸岩の散策路のゴール地点でもある空き地です。
乗用車が2台程度停められるスペースがありますが、舗装されていないことに加え、神戸隧道を抜けた車やバイクのUターンに使える唯一のスペースなので、極力使用しないようにしてください(※抜けた先の道「鋸山林道」は通行止めなので、観光に来た車両はUターンして引き返すしかありません。)。

行って分かった神戸隧道を訪れる際の注意点

徒歩やバイク・自転車で行くときは濡れてもいい服装で行く

天候などによって差がある可能性もありますが、筆者が訪れた際は天井のあちこちから絶えず水が滴っている状態でした。よって、車や一部のスクーターなどの屋根付きの乗り物で通行する場合以外の時は、濡れてもいい服装で行くことをおすすめします。

徒歩で通行する際はスニーカーや登山靴を履き、ライトを携行する

トンネル内の地面は舗装されていますが、濡れているのと砂利が浮いている関係で滑りやすくなっています。徒歩で通行する際はスニーカーや登山靴といった運動かハイキングのいずれかを行える靴を履き、ヒールやサンダルでは通らないようにしましょう。
また、トンネル内は真っ暗な箇所があるので、必ずライトを携行してください。

バイクや自転車は路面状況と転倒に注意する

天井から水が滴っている関係で、路面の大部分が濡れています。加えて、多くの場所に砂利が浮いているほか、石があちこちに落ちている状態であるため、転倒の恐れがあるバイクや自転車で通行する際は特に注意して運転するようにしてください(上り坂なので、自転車の場合は無理をせずに押したほうが安全です)。

車同士の対向は不可(バイクや自転車も非推奨)

実際に試したわけではないのであくまで行った際の感覚ですが、トンネル内で車通しの対向は不可能と思われます。
これは、トンネルの幅が狭いことに加え、中が暗くで車両感覚が非常に取りづらいことが理由です。対向車がいる場合は譲り合って1台ずつ通行することをおすすめします。

なお、車とバイク、自転車であれば道幅的には対向が可能と思われますが、視界が悪いことに加え、路面に砂利や石が散乱している転倒の恐れがあるバイクや自転車には天敵といえる道であるため、安全性の観点からトンネル内での対向はおすすめはできません。

車やバイクで通るときはハイビーム推奨

トンネル内にはライトが一切ありません。加えて、短いながらも視界が完全に奪われるレベルの暗さの箇所があるので、車やバイクで通行する際は廃ビームを使用することを強くおすすめします。

通過後のUターンはトンネル出口横の広場で行う

神戸岩の駐車場側から見ての出口(鋸山林道入り口側)のすぐ左に車が2~3台停められるくらいのスペースがあるため、引き返す際のUターンはこちらで行いましょう。
※このスペースは舗装されていないため、車高が低い車やオフロード車を除くバイクの方は注意してください。

トンネル内は真っ暗なので、ほかに通行車両や人が居なくてもバックで引き返すのはおすすめできません。

神戸隧道訪問記(2022年4月)

久しぶりに旨いだし巻きが食べたくなったので奥多摩にある推しのだし巻き卵屋を訪問。だし巻きランチを満喫して奥多摩温泉もえぎの湯で温まった後、これまで行ったことがなかった払沢の滝より奥の檜原村を訪れてみようと思い立ち、神戸岩を見るついでに寄ってきました。

ツーリングサポーターでは住所が出てこなかったものの、隣の神戸岩は入っていたのでナビを入れて奥多摩を出発。秋川渓谷を通り過ぎて15分ほどで神戸岩への分岐となる交差点に付き、そこからは10分未満で神戸岩の駐車場に到着しました。

神戸岩の駐車場の案内板

いったん駐車場にバイクを停めて地図を見たところ、まだ先に道が続いているようだったので直進。すると神戸隧道の入り口に到着です。

神戸隧道の入り口

第一印象はかなり不気味。外から見ると中に吸い込まれそうな真っ暗闇です。

神戸トンネルの看板

おまけに「神戸隧道」の看板はほとんど読めないレベルに風化しており、忘れ去られた感がすごい。

神戸トンネル正面

正面から中を見ると、こちらも真っ暗。

神戸隧道の内部

中に入ると出口は見えますが、トンネル内部は真っ暗です。素掘りトンネルなので壁がいい感じにゴツゴツしていますね。

神戸隧道の出口

出口(鋸山林道側の入り口)はこんな感じ。路面状況は悪いですが、完全に舗装されています。
写真では見づらいですが、トンネルを出た道の先にある看板は「車両通行止め」の看板で、この左側に車が2台ほど停められるであろうスペースがあり、車両のUターンが可能です。

神戸隧道の出口側

ちなみに、鋸山林道側から出てきたほうの入り口を見るとこんな感じになっています。こっちもかなり怖い雰囲気ですね。

トンネル自体の距離は短いのでちょっとした観光スポットですが、なかなか楽しめました。

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